「念頭所感」

新年あけましておめでとうございます。

 2018年7月に西日本豪雨災害では呉市は大きな被害を受けましたが、その後全国各地で台風、豪雨災害、地震による大規模自然災害にここ数年見舞われてきました。さらに追い打ちをかけるように昨年より新型コロナウイルスによる感染が世界各地に蔓延しております。感染者数は日本国内では23万人(2020年12月31日現在)、統計上500人に1人の方が新型コロナウイルスに罹患してことになります。皆様の周囲にも家族や会社の同僚、友人などが、この新型コロナウイルスに罹患された方がいらっしゃるのではないでしょうか?

 現在、日本各地でこの新型コロナウイルス感染の治療に多量の医療資源が投入され、通常の医療を受けにくくなってきております。広島県内のおいても至る所で新型コロナ感染によるクラスターが発生しており、入院が必要な待機患者さんは県内に800人程度(2020年12月現在)おられます。この新型コロナウイルスが厄介なのは、ウイルス感染者が症状(発熱、咳、咽頭痛、嗅覚・味覚障害)を発症する前から他人へ病気を移してしまうことです。そのため「密接、密集、密室」の「3密」を避けることが重要です。

一般的に新型コロナウイルスにかからないためには外出を避けることが望ましいと言われております。特に高齢者、基礎疾患のある方(腎臓病、心臓疾患、糖尿病、呼吸器疾患)はウイルス感染後の症状が増悪しやすいと言われております。しかしながら基礎疾患を抱えられている方々は適度に体を動かすことが必要です。やみくもに外出を控え、お家で引きこもりにならないように注意してください。

 欧米では昨年末よりワクチン接種が始まっており、日本でも早ければ来月頃から接種が始まると報道がされています。新型コロナウイルス対策は、一歩前進したと言えると思います。

 まだまだ新型コロナ感染状況が落ち着き、平穏を取り戻せるには時間がかかると思いますが、我々スタッフ一同、皆様方に安心して医療を受けていだけるよう努力いたします。

今年もよろしくお願いいたします。

令和3年1月5日

中央内科クリニック

院長 川合 徹

医療法人中央内科クリニック